―-17日深夜
「…ねむー」執務室にて仮眠から覚めたエルフはまだまだ半覚醒中。
放っておくとこのまま目を閉じ二度寝に入ってしまうかもしれない。
なにせ寝起きが悪い
黒服たちが顔を見合わせる。
彼らはこのエルフに報告すべき事があるのだが。
事が事なだけに、主を良く知る彼らにとってそれは言い難い事らしい。
「お前言えよ」「いやお前こそ」「だってなぁ…」互いに押し付け合うばかりで事態はさっぱり進まない。
そうこうしている間にエルフの大分血圧が上がって来て
「何です? 何かありました?」不審気に首を傾げるも、瞳は言い逃れを許さないとばかりに彼らを射抜く。
(国際情勢は落ち着いているし、冥界は帰ったばかり。
それ以外に何かが起こった?
いえ、でも不測の事態の際には大臣らが必ず報告するはず。
誰も起こしに来なかった事から有事である可能性は低い…か)「それが…」「うんー?」言葉を濁すダグラス(黒服NPC)の声で思考をこちら側に戻し続きを促す。
「陛下のお休み中に外務大臣夫妻がカーシャを出られました」「…えっ?」告げられた言葉に目を見開き顔を歪ませ、そして俯くエルフ
まずい!これは泣かれると焦るダグラス
「あーあー」「泣ーかしたー」「陛下ブラコンだもんなー」とその他大勢の黒服
エルフは俯いたまま呟いていた
「…った。一緒に行きたかった」「陛下…」(だから言いたくなかったんだよなぁ。
ああ、誰か開発卿を呼んで来てくれ。泣かれたら手に負えん。
いや待て、泣かせたと知ったら俺が殺される。ど…どうする?)「どうして起こしてくださらなかったのですか」俯いていた顔は既にダグラスへと向けられていた
涙の痕は…ない
それはつまり、泣いていたのではなく、ひょっとして…
怒ってた?「あぁっ、もーーっ。かばんの中に潜り込み損ねたのですー。
どさくさに紛れて一緒について行こうと計画してましたのにーーっ」「えええええ?」このとき黒服の心は一致した。
『其れはどうかと思う』だが彼らはつっこまない。ここで突っ込めばとばっちりが恐ろしい
彼一人の犠牲で済むのならそれに越した事はない
「ダグラスのせいですよっ」「どうして俺ですか。それにその手は前もやって失敗したはz」←砂精霊さん出奔時
「今度は成功したかもしれないじゃないですか。
やってみなければわからないのですっ
……ダグラスー?」黒服からの合掌の心の声がささやかれる中、彼には罰として、
先日ライラ(クリス様のところの風の精霊NPC)から届けられたブツの処分が言い渡されたと言う…
お見お送りし損ねて悔しいから衝動的につい;
リアルタイムで見送れなかったのは残念無念。
お二人とも良い旅を
HAHAHA!
寝過ごしてカバンに入りこむことはできなかったようだな!
カバンの中で寝るという手段を取らないからこんなことになるのだよ!(違います
ダグラス君・・・か
あいつ、良い奴だったよな(遠い目
ではでは行ってきま
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HAHAHA!
寝過ごしてカバンに入りこむことはできなかったようだな!
カバンの中で寝るという手段を取らないからこんなことになるのだよ!(違います
ダグラス君・・・か
あいつ、良い奴だったよな(遠い目
ではでは行ってきま